前回はDynamics 365 for Sales と Dynamics 365 for Financials の得意先同期の裏にあるCouplingの概念を説明しました。今回は「片方にしか存在しないマスタレコードについてもう片方に作成する」にトライしてみます。
まずは Financials → Sales の向き。
Cronus(Demo会社)に存在する会社で試してみましょう。10000 Coho Wineryを使います。Couplingのプルダウンを見るとCouplingされていないことが分かります。ここでは何も選択せずにEscなどで戻ります。
Sales側にはCoho Wineryは存在しません。
Financialsに戻ってCreateからCreate Account in Dynamics 365 for Salesを選択。
同期バッチがスケジュールされました。Synchronaization Logを見ます。
おっと、Failedです。。数字をクリックすると詳細が見れます。
SalsPersonの’PS’がCRMとCouplingされていない、と言われます。これが何かというと、、
Coho Wineryを見てみます。
SalespersonCodeに’PS’が入っています。これが原因です。
右側の「・・・」ボタンを押すと選択肢が表示されます。Select from full listをクリックすると、、
Salesperson/Purchaseの一覧画面が立ち上がります。この画面からSalespersonをCRMに登録できそうですね。若干無理やりですがwやってみましょう。Set up Coupling ボタンを押します。
Couplingはされていません。既存のデータを紐づけるため「・・・」ボタンを押します。
Sales側の一覧が、、、表示されません。
ならば、新規作成をすることは、、、できません。チェックボックスがグレイアウトしています。。
理由はこちらを見ればわかります。Sales Connection Setup画面から赤枠のボタンを押します。
連携の一覧が記載されていますが、ザックリ言うと同期の向き(Destination)が「CRMから貰う」になっています。どうりで新規登録チェックボックスがOFFなわけです。
因みに条件はこちら。
もう面倒になってきたので、得意先カードからSalespersonを消してしまいますw
改めてCoupling。
新規作成の’Create New)をチェックします。
スケジュールされました。タスクを見てみましょう。
どうやら成功です。
データを照会してみます。Financialsの得意先カードからAccountボタンを押すと該当のfor Sales画面が起動します。
登録されているようです。因みに所有者と担当者が同期用のアドミンになっています。
次に逆向き(Sales → Financials)を試しします。Cronusに存在する取引先を使用します。
financialsのCustomerには存在しません。
CRMを元にNAVにCustomerを作る、を選びます。
CRM側の一覧が表示されます。今回は’Blue…’を使用します。
該当のAccountを使用し、Create…を選択。
スケジュールされます。
ログを確認してみます。
そのままだと存在する得意先のログになるのですが、適当な条件でHit0件にしておいてログを見ます。
先ほどの同期はFailedになっています。数字をクリックすると詳細を見れます。
うーん、「ContactがCouplingされていない」とか何とか。そうすんなりとは連携させてくれませんw
次回はContact周りを掘り下げてみようと思います。
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