Dynamics365 for Sales と for Financialsの得意先連携(5)


前回は for Sales から for Financials 向けに得意先マスタ連携を行いました。これで双方向の連携ができたことになります。今回はこの2つのサービスのつながり方について説明します。

 

こちらが for Salesの得意先(というか取引先)。 

こちらが for Financials の得意先。

実はこの2つは’Coupling’という設定によって繋がっています。for Financialsの得意先(Customer)の一覧のリボンからCoupling>Set up Coupling を選択。

以下の画面が表示されます。左側が for Financials の得意先コード、右側に for Salesの取引先コードが表示されています。(’NAV’ は ’for Financials’ と読み替えてくださいw)
つまり、この2つが’Coupling’されて繋がっていることを示しています。確認後Cancelボタンで抜けます。

つながりを切ってみましょう。リボンのCoupling>Delete Couplingを選択。

このメッセージは無視します。(別記事にて説明予定)。Noを選択。

これで繋がりが切れました。リボンのCouplingを選んでも’Delete Coupling’が非活性です。再度Set Up Couplingを選ぶと、、

今度は右側のfor Salesの取引先に何も表示されません。

この状態でSynchronizeしてみましょう。試しに名前の頭文字を’F_’に変更してSynchronizeボタンを押します。

当然ながらエラーになります。新規レコード作りますか?と聞かれるので今回はNoを選択。

改めてCouplingを設定してみましょう。

右端の「…」ボタンを押します。

for Salesの取引先が一覧表示されます。Couplingする相手の取引先を選んでOKボタンを押します。

これでCouplingされました。for Financials側の名称は’F_xxx’で for Sales側の名称は’Z_xxxx’なのがミソです。同期の取り方として「NAVのデータを使う」を選択します。(NAVはforFinancialsと読み替えてください。)

同期が成功しました。(正確にはスケジュールされた。)Accountボタンを押してみます。

関連するfor Salesの取引先が表示されます。名称が’F_xxx’に変更されています。

ちなみに元々forSalesに存在する得意先はCouplingされていません。

同期をとると「片方にしか存在しないマスタレコードがもう片方に作成される」となってもおかしくないのですが、そうはなっていません。なぜかというと、Integration Table Mappingを確認すると分かります。

最初の設定時に’Synchronize Only Coupled Record’がOFFになっているからです。

次回は「片方にしか存在しないマスタレコードについてもう片方に作成する」にトライしてみます。

 

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